『結婚したら子供を作るのが当たり前』という風潮に反して子供を持たない選択をした夫婦【DINKs】
後で産みたくなった時には、出産適齢期を過ぎていて後悔をしないのか?
筆者の周りの3組のDINKsに聞いてみると、みなさん後悔はしていませんでした。
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産まないって悪い事?|DINKsの後悔
結婚するにあたって、子供がほしい、欲しくない違いは重大な価値観の相違です。
後回しにできる問題ではないので、結婚を考える相手ができたのならしっかりと話をして相手の真意をハッキリさせないと後々トラブルの原因になりかねなせん。
子供がいる家庭が幸せ?
刷り込まれた『サザエさんの世界感』に産んでこそ幸せの世間からの風当たりの強さを感じます。
結婚して子を産み、ひと段落したらパートで家計を支えるそんな”昭和のあたりまえ”のローモデルは1985年に制定された男女雇用機会均等法から崩れ始めたのではないでしょうか?
時代はバブルに突入していき女性の社会進出機会も増えていくにつれ、昭和の家族モデルは崩壊を始めていきます。
時代は変わっても『サザエさん』に変わる夫婦2人暮らしのローモデルの提示はない。
生涯子供を持たない女性の割合は3人1人
厚生労働省の「人口動態統計」によると女性の平均初婚年齢は、1975年の27歳から上がり続け2006年には30歳を超え、2016年には31.1歳と晩婚化が進んでいます。
それに対して、『いつかは結婚したい人』は90%近くにもなりますが、50歳時点での婚姻歴なしは男性24.2%・女性14.9%(2015年)と男性は4人に1人、女性は6-7人に1人と生涯未婚率も年々上昇中。
(国立社会保障・人口問題研究所の調査)
単純に年齢の問題で産まない選択をした人も。
結婚するのが遅かった、高齢での出産で母子ともにリスクを冒してまで子供にはこだわらない人も増えている。
【注】高齢出産とは:日本産婦人科学会によると「35歳以上の初産婦」の事。
晩婚化もあり子供を持たない女性は、今や3人に1人。
もう子供を持たない女性はマイノリティとは言えないが、声をあげずらい社会的風潮のせいか声は聞こえてこない。
子なしを選択した夫婦3組に聞いてみた|DINKsの後悔
今回、話を聞けた人たちに子供を持たない選択をしたことを悔やんでいる人は居ませんでした。
みなさん、明るく自分の選んだ人生を歩んでいるようです。
結婚35年60代Aさん女性
昔からあまり子供が好きではありませんでした。
親戚の子供もかわいいと思った事はありません。
結婚はしたいけれども、子供は・・・そんな考えだったので結婚は無理だと思っていました。
同じ考えの夫に出会って結婚しましたが、子供は作りませんでした。
私達の若い頃はバブルで景気も良く、仕事も面白かったのでタイミングを逃したのかもしれませんが、後悔はしていません。
夫婦二人で貯めた貯蓄があったので、55歳を過ぎた頃にアーリーリタイアして畑をいじりながらのんびりと暮らしています。
子供がいたらできなかった選択だと思っています。
夫に先立たれたことを考えると…歳を取ったのかな、少し寂しいと感じる時もありますね。
結婚15年40代中盤Bさん女性
最初からDINKsになろうと思っていたわけではありません。
結婚して子供ができて…そんな風に思っていました、深く考える事もなかったです。
結婚3年が過ぎたころから不妊治療を始めました。
なかなかしんどいんですよね、不妊治療って、メンタル的にも落ち込む事が多いですし、人工授精までいくと金銭的にも大きな負担になってしまいます。
不妊治療で疲れ果て、まだ産める年齢でしたがDINKsとしての生き方を選択しました。
多くの時間・お金をかけて神経をすり減らしました。今考えても本当にツライ期間だったと思います。
子供のいない人生を選択することで楽になりましたよ。
2人とも正社員で働いているので、周りの子育て世代の人と比べるとかなり生活に余裕はあります。
親に孫を抱かせてあげられなかったのは申し訳なく思いますね。
全く後悔がないわけではありませんが、楽しいですよ2人の生活は。
結婚5年目30代前半Cさん男性
金銭的にも余裕がなくて子供を持つのは厳しいです。
お金にせかせかしながら育てて、好きな事もやらせてあげられないのならいない方がいい。
夫婦ともに趣味が多いので一緒に楽しんでいます、子供がいればできなくなることが多くなると思うと、子供を作る気にはなりませんね。
30歳手前の妻も仕事と家事をしながら、子育てするなんて無理だと納得してくれています。
大事な事なのでしっかりと話し合って決めました。
子供を持った人に聞きたいです、案外と聞きにくいものですけれど。
産み育てている時間に本当にこう思う事はないですか?
「この子が居なければ・・・」と。
まぁ自分の子は可愛いのはかわいいと言うのは理解できますが、体感的にはわかりませんね。
「親になる覚悟がないだけです」と笑って話すCさんの笑顔は印象的でした。
DINKsを選択する理由は?|DINKsの後悔
なぜDINKsとしての人生を選択したのかを考えてみると、この5つに絞られてくるように思います。
お金
お金がDINKsを選択する一番の理由を占める夫婦が多いのが現状です。
子供が居ないことで独身時代と同じように、お小遣いを使えます。
生活費は2人で生活することで、独身時代にそれぞれ家賃を支払っていたことを思うと安くなるので、ケース次第ですが独身時代よりも金銭的に楽な事も。
「贅沢がしたい!」と言った願望があれば叶いませんが、2人で働いている限り、子供がいても生活に支障をきたすレベルにまで困窮することはありません。
子供ができることで、趣味や時間の使い方や人生の充実度も変化していくでしょうから、
【お金に余裕ある=幸せ】
のような公式は当てはまらないように思えます。
夫婦の時間を大切にしたい
「時間が欲しい」
夫婦共通の趣味も多く、子供がいると自分たちの時間が減ってしまうと考える夫婦。
子供がいても好きなことに時間を使っている人は、周りにうまく頼っていますね。
両親に孫を預けたり、近所のママ友と上手く時間のやり繰りをすることで時間を捻出しているようです。
子供が好きではない
そもそも子供が好きではないので作る気はない夫婦。
子供嫌いな人も自分の子供は溺愛してる人も多いので、もったいないと思えるケースです。
子供ができなかった
「子供は授かりもの」といいますが、過酷な不妊治療の末に恵まれないケースも少なからずあります。
不妊は女性だけでなく、男性の方にも原因があるケースもあり、高額な不妊治療代に精神的にも金銭的にも疲弊していく。
納得いくまで不妊治療を行った結果、DINKsになる夫婦も。
結婚するのが遅かった
文部科学省のH28年のデータによると、女性の大学への進学率は48.2%と20年前と比べて約2倍にもなっており、女性の社会進出も一般的になった現代は晩婚化が加速しています。
リスクの高い高齢での出産をするのならDINKsもありという考えにも頷けますね。
まとめ|DINKsの選択に後悔はないのか?
最期にディンクス妻からひと言。
後悔するのかしないのか?
『結局は結果論』でしかないというのが私の答えです。
あと、『迷っているのなら産んでおけ!』です。
今、迷っているのなら歳を取って後悔する可能性は高くなりますよ。
人が死ぬ前に後悔する事は、やって失敗した後悔よりも、何もしなかった後悔が多いので。
自分で選んだ選択を正解にするのは自分自身ですので、子なしの選択をしたのならばその生き方を、子供を産む選択をしたのならその生き方を”正解”にするための生き方をすればいいのではないでしょうか?
叶わなかった初恋の思いでや自分が選択しなかった道は、長く心の奥底にとどまり美化されがちですが、自分で決めた道には自信を持っていきましょう。
夫婦でよく話し合って決めておいても、どちらかが心変わりしたとか予定してなかったのに出来てしまったという話は聞こえてきます。
予定外の妊娠がわかった時の心構えも忘れないように!
世間は産んだ理由は問わないが産まない理由には興味があるので、不躾に聞かれることも。
答えを用意しておくと楽ですよ。
私の周りにもいつかは結婚して子供を産もうと思っている友人は多いが、実際はパートナーもいなかったりします。
何歳になっても子供を産めるわけではないので、少しでも子供を作る気のある人は、今すぐパートナー探しから始めてみては?
\収入源はいくつあってもいい!/
結婚して15年のDINKs妻。
結婚当初は子供を希望したが、不妊治療に疲れDINKsを選択。
モットーは”we don’t overdo it”
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