パンクロックやラウドロック等と呼ばれるジャンルのライブで行われる【モッシュ】や【ダイブ】。
その他にも初めての人にはよくわからないライブマナーを、フェス・ライブ歴10年オーバーの筆者が解説していきます。
「踊る阿呆に観る阿呆、同じアホなら踊らにゃ損々」なんて言いますが、未経験の方は前方で行われるこのような場所に飛び込んでみるのもいいと思います。
突撃してみると外から見る激しさとは違い、優しさの溢れる空間で、案外ケガもしない事に気がつきます。
モッシュ・ダイブ等をしたことがない方。
よりライブを楽しむために、怪我の予防の為にもお読みください。
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モッシュとは?
モッシュとは?
ライブ会場で、体を客同士が激しくぶつけ合う行為の事です。
パンクロックやメタルなどのライブ会場で起こる行為で、密集した状態で激しい”おしくらまんじゅう”のような感じのものです。
モッシュの注意点
汗まみれでぶつかり合う事にになりますので、気持ちの悪い人はやめておきましょう。
モッシュするときはヒールなどは厳禁です。
ゴム底のスニーカーなど脱げにくい靴にしましょう。
靴ひもがほどけた時は、踏まれると転倒の危険があるので直にに結びましょう。
周りが空間作って助けてくれます。
あなたがつけている金属のアクセサリー等で他人を傷つけてしまうかもしれませんでの、そういった可能性のあるものは外しておいて下さい。
ダイブとは?ダイブのやり方は?
ダイブとは?
ダイブのことをクラウドサーフとも言います。
ダイブする人の事をダイバーやクラウドサーファーとも言います。
客が密集しているライブ会場の前方で行われる、客が客の頭の上を転がっていく行為です。
どうやってダイブすればいいの?
ダイブしたい気持ちが抑えられなくなった時は、目の前にいる人の両肩をトントンと叩きましょう。
その人がライブ慣れをしている人ならば少し体をかがめてくれます。そ
の時に跳び箱を飛ぶ要領で前の人の方に両手をついてジャンプします。
そうすると自分の後ろの人が背中やお尻の辺りを押して頭上まで上げてくれます。
人の頭上まで上がると、連続して寝返りをうつイメージで前方まで転がっていきましょう。
この時、足が引っ掛かりやすく靴が脱げてしまう事があるので、常に足は上げた状態を保った方が上手く転がっていけます。
転がらずにじっとしていても下の客が前方まで運んでくれますが、下の人の負担は半端ないです。転がるようにしましょう。
ダイバーが大量発生した時や、客の密集度が低い時は頭から落ちてしまう事もありますので、覚悟して頭を守るようにしましょう。
落ちてこけた時でも周りの客が助けてくれます。
ダイブ中にあまりバタバタすると下の人に怪我をさすことになります。
怪我をする確率が高いのは圧倒的に下にいる人なので気をつけましょう。私も下で支える事の方が多いのですが、顔をダイバーに蹴られる何てことは日常茶飯事で起こります。
前方まで達するとセキュリティの人がいて、あなたを受け止めてくれて下におろしてくれます、ジタバタせずに身体を預けましょう。
ここで「ありがとう」が言えれば満点です。
上で転がってる人はしんどくないですが、下であなたのダイブを支えている人はなかなかキツイので感謝の気持ちを持ちましょう。
小さなライブハウスではセキュリティの数が少ないので、前方まで行ってもそのまま押し返されます、反転して転がって自力で着地しましょう。(周りが助けてくれるので問題ありません)
ダイブの注意点
肩をトントンしてお願いするときは男性を選びましょう。
体格のいい人の方がいいと思います。身長の高い人にお願いするのもいいですが、実際はあまり身長の高くない人の方が上には上がりやすいです。
女性の方、お尻くらいは触られます。触られるというよりも体の中心を押してもらってるといった感覚でしょうか。
極々たまに痴漢も発生します、気になる方はやめておきましょう。
サークルとは?
サークルって?
サークルモッシュといい、客が円を作って騒ぐ行為の事をいいます。
サークル職人のような客がいて上手いタイミングで周りを誘導することが多いです。
このサークルには2つの種類があります。
ドーナツ型の円を作り反時計回りにグルグルと周囲を走るタイプと、タイミングを合わせて円の中心へ一斉に飛び込むタイプがあります。
こちらはぐるぐる回るタイプですね。
注意点
円を作って走るタイプは、つまづいて転んだ人がいいると将棋倒しに転倒者が続くことがあるので、すぐに起こしてあげましょう。
中心へ一斉に飛び込むタイプは、最前線で飛び込むと向かいの人と思いっきり激突します。体力に自信のない人は後方から参加しましょう。
サークルはモッシュやダイブと違い、ライブ会場の後方でも発生することがありますので、巻き込まれたくない人は、すぐに離れましょう。
リフトとは?
客に肩車をしてもらう行為です。
曲のサビ直前に大量発生し、サビに入るとそのままダイブといった流れになる事が多いです。
ダイブする時の要領で前方の人の方をトントンしてみましょう。
リフトが大量に発生するとステージは見えないし、その後のダイバーの数が多すぎて支えきれないし、そもそもステージ上の人より目立つのってどうなの?など賛否ある行為でもありますが、私はこれもライブシーンの文化のひとつだと思うので、ありだと思います。
ウォールオブデスとは?
客が左右に別れ、タイミングを合わせてぶつかりあう行為です。
モーゼのが海を割るように客が左右に別れ、一気にぶつかり合います。アーティストが主導することも多いですが、とても危険なのでケガをしたくない人は下がりましょう。
ルールとマナー
ルール
そもそもモッシュやダイブは禁止されていることを忘れないでください。
京都大作戦 禁止事項
モッシュ・ダイブ等、他のお客様に怪我をさせる可能性がある行為は一切禁止です。このような危険な行為及びお客様ご自身の責任により負傷された場合、応急処置は致しますが、主催者・会場・出演者はその後の責任は一切負いません。同等の行為によって第三者に対する事故・傷害等を起こされた場合につきましては、当事者間で問題を解決して頂きます。
とは言うものの「京都大作戦」を代表するバンドマンの主催するフェスの多くでは大量のダイバーが発生します。
その一方で「ロック・イン・ジャパン」や「カウントダウン・ジャパン」等でダイブをすると退場になりますので気をつけて下さい。
怪我人が出たりすると、今後そのイベント自体の開催が出来なくなる事もあるので、主催者の意向は尊重しましょう。
撮影は禁止
スマホで簡単に撮影できてしまいますが、当然ながら撮影は禁止です。
撮影しながらライブを観るなんてもったいないので、その場の空気を楽しみましょう。
coldrainなんかは撮影可と言ってますが、その理由も理解した上で行動して下さい。
痴漢
当たり前ですが禁止です。
見つけたら吊るしあげて構いません!
マナー
ヘイスミ猪狩がよくMCで語ってます。
「ここに一歩入るとルールはない、必要なのはマナー!」だと。
倒れた人がいれば起こしてやる。
靴ひものほどけた人がいれば空間を作ってやる。
ダイブで支えて貰ったら感謝する。などなど
会場に集まった人たちは音楽の好きな人ばかりです。
より音楽を楽しむためにも感謝とマナーを持って楽しみましょう。
最期に
モッシュやダイブはしようと思ってやるもんじゃない、目の前で行われている音楽や光景に我慢できなくなったときに、体が爆発しそうなときにとる行動だ。だから禁止したり制限できるものじゃない、音楽の力を否定するようなものだ。#kenken pic.twitter.com/iynbjXKNsa
— ロックでパンクな名言 (@696cafe) November 17, 2018
世の中は決められたルールに縛られてますが、ライブ会場では自由にやりたいように怪我には気をつけて、目いっぱい楽しみましょう!!
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