「人を操る禁断の文章術」はメンタリストDaiGo氏著で2015に発売されました。
この本のテーマは、
「文章とは読まれるために書くものではない、行動させるために書くものだ」と言い、
「相手を思うままに行動させたい人の本」です。
具体例があり、わかりやすくサクサク読める反面、著名な洋書の焼き直しだと思う部分も多いですね。
本の好きな人には復習の為、苦手な人には簡単に読めるように要約してみました。
まとめの必要のないほど、わかりやすい本ですが5分で読めますのでどうぞ!
[outline]
1時間目-人を操る文章の仕組み
イメージさせる
イメージさせる言葉選びをすることで、読み手に想像を促し、行動する時の原動力にすることができます。
「あなたが思う世界最高の美女は?」
車のセールスマンが、
「どこへ行きたいですか?」「誰を乗せたいですか?」
↓
言葉に反応する
↓
想像する
↓
行動する
イメージさせることで行動を促す。
これが「人の心を動かす力」の正体です。
文章の優位性
会話は対面だけなので、書いてしまえば多くの人にリーチでき、ずっと働いてくれるので、口下手は文章を学ぶべきです。
会話が生ライブなのに対して、文章は確認しながら、次の3つの優位性があります。
・イメージ操作が容易
・書き直せる
・見直してテストできる
この本を読むことで、
「もし、思うままに文章が書けたとしたら、誰にどんな行動をさせたいですか?」
「書けるようになった自分」をイメージしながら読み進めましょう。
2時間目-文章が持つ力は無限大∞
「痩せる、稼ぐ、口説く」は文章でできる
買うはずのなかったものを衝動買いさせる事は可能です。
原則:「想像力を刺激すると人は勝手に行動してしまう」
このことから、目標を文章化してイメージして、行動することで達成しやすくなります。
痩せる事も、稼ぐ事も、口説く事も、目標を文章で細分化しセルフイメージを作る事で達成できます。
誰も教えてくれない、人を動かす文章のルール
文章が書けない事で悩んでいるパターンは2つあり、
1.本当にペンが進まない人
2.書いても結果が出せない人
こんな方は、次の章からのテクニックに注目です。
↓
7つのトリガーから選ぶ
↓
5つのテクニックで書く
このルールに従って書いていきます。
3時間目-「書かない」3原則で人を操る
1.あれこれ書かない
人は受け取った情報が足りないときは、創造や予測で判断する習性があるので、あえて情報量を少なくすることで、読み手の想像力を利用する事ができます。
書き方のスタート地点は「自分が何を伝えたいのか」ではなく、「この文章を読んだとき、相手にどんな行動をして欲しいか」で考える事。
文章に込めるメッセージは1つだけに絞ると人は動く。
これを「ワンメッセージ・ワンアウトカム」の原則と言います。
× 伝わらない文章
△ 伝わる文章
◎ したくなる文章
・「伝わる文章」より「したくなる文章」を意識
2.きれいに書かない
小綺麗でお利口な文章は読まれない。
キレイな文章では、人は動かせない。取扱説明書のように。
こちらが感情を抑えてしまうと、それは鏡のような効果を生み、相手の心から湧き上がってくるはずの感情も押さえつけてしまう。
人を動かすのは「論理」でなく「感情」事を理解し、読み手の感情と想像力を刺激しよう。
3.自分で書かない
文章は書く前に善し悪しがきまってしまう。
自分の頭の中に答えはない。
メッセージを受け取る相手の事を調べ・想像して、相手のフックにかかる内容や言葉を選んでから書こう。
それを適切に提示できると相手はおのずと動いてくれる。
4時間目-人を動かす7つのトリガー
相手を誘導するには、相手の心に寄り添う事が最も大切になります。
ここでは、読み手の心にフォーカスし、ピンポイントに感情を揺さぶるために書くべき7つのトリガーが掘り下げられています。
1.興味
SNSなどを使って、事前に相手の関心事を調べて、そこを起点に文章を作る。
人の興味に触れる事で、勝手に行動してくれる。
2.ホンネとタテマエ
本音と建て前。つまりは理想と現実の狭間(ギャップ)で揺れる感情の事です。
相手が秘めている本音を見抜き、認めてあげる(ギャップを埋めてあげる)事で、その人は信頼してくれます。
相手のホンネ(理想)とタテマエ(現実)のギャップには心が揺さぶられるエネルギーが詰まっています。
理想に気づかせて、行動したくなるスイッチを押そう。
3.悩み
「悩み」は人の心を動かすフックになる。
夢・将来・キャリア(Ambition)
人間関係・結婚・恋人・会社(Relation)
お金(Money)
年齢を知るだけでも人の悩みは大別できる。悩みを見抜き解決策を見抜き、誘導しよう。
人は、悩みやコンプレックスを解消したいので、悩みが解決できるとわかれば行動する。
4.ソン・トク
原則:人は得する事よりも、損することを嫌います。
デメリットを書く事で信頼を得て、最後はデメリットを上回るメリットを提示しよう。
「損をしない」ことで安心させれば、行動につながる。
5.みんな一緒
「みんながしていることは正しいこと」という社会的証明ですね。
人は、自分と共通点を持つ人に影響されて行動する。
読み手の憧れと、現在を繋げてメッセージを訴求しよう。
6.認められたい
人は誰かに認められたい欲求(承認欲求)があり、捨て去るのは困難なものです。
文章に承認欲求を刺激する言葉を盛り込んで、相手が喜んで動いてくれるように誘導しよう。
「初めて」や「変わりました」は認められたい欲求にささる、キラーフレーズです。
承認欲求を刺激する為に、プライドをくすぐれば行動する。
7.あなただけの
人は、希少性(数がすくない、珍しい)のあるものに価値を感じます。
「限定」や「本日限り」はよく目にしますが、これが希少性です。
希少性は物だけでなく、情報にも適応され「限定された情報」に人は弱いものです。
あったものが規制・制限されたり、持っていたものがなくなると、欲求が抑えられなくなり行動する。
5時間目-5つのテクニックに従って書く
1.書き出しはポジティブに
第一印象を操作する書き出しを意識することで、第一印象は操作できる。
対面で挨拶するのと同じ。笑顔=優しそう・無表情=怖そう。
第一印象の影響は長く続くため、書き出しでの好印象を意識しよう。
2.何度も繰り返す
同じ「意味」と「感情」を文章の中で言葉を変えて繰り返すことで、説得力が増します。
しかしながら、同じ言葉を多用すると失敗しますので注意が必要です。大事なのは表現を変えて10回繰り返すこと。
5W1Hに沿って書く事ででカンタンに人たらし術が書けます。
who | 「誰」、「誰か」の行動がうれしかったのか |
what | 「何が」うれしかったのか |
when | 「いつ」うれしかったのか |
where | 「どこが」うれしかったのか |
why | 「なぜ」うれしかったのか |
how | 「どのように」うれしかったのか |
相手に伝えたい「感情」を表現する言葉を選んで、繰り返すことで説得力は増す。
3.話しかけるように書く
人は会話の方が内容を憶えやすいので、会話の文章化していく。
文章を書く時は会話するように書き、それをまとめれば心を動かせる文章になる。
4.上げて、下げて、また上げる
書き出しはポジティブに(上げ)、途中でネガティブになり(下げ)、最後にネガティブをひっくり返してポジティブに(また上げる)。
このことで、感情の起伏が大きくなり感動が高まります。
文章を並び変えて途中でピンチを挟むことで、あなたの文章にドラマを作ることができます。
5.追伸をつける
ツァイガルニク効果とは:「人は達成した課題より、達成できなかったことや中断されていることをよく覚えている」
人はまだ続きがある事の方が記憶に残りやすいという現象です。
ドラマの予告もこの現象を効果的に使っています。
未完の情報に触れているからこそ、創造を掻き立てられ、本編の記憶が強化されます。
これを応用したのが「追伸」で、狙いは読み手の無意識に残すことにあります。
追伸の前で、一度終了させ、追伸の短文に伝えたい「願望」や「行動させたいこと」を入れ未完の情報にすると、人は忘れない。
人の心を揺さぶりたいなら、追伸から書き始めて、全体を考える。
最期に
ストーリーフォーミュラや影響力の武器などを、DaiGo流の解釈で現代風にアレンジされていて、例文も多いのでとても読みやすい本でした。
自分の記憶に残すアウトプット用ですが、知識をシェアできれば幸心です。
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解釈のおかしい所などあれば、ぜひ指摘してください。
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