誰でもわかる「DIE WITH ZERO」かんたん要約

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die with zero要約

2020年にビル・パーキンス著、児島修 訳でダイヤモンド社から出版された本書は、ただ生きるだけでなく、十分に生きる。経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考えさせてくれる。

『人生でいちばん大切なのは、思い出を作ることだ』といい、アリとキリギリスの寓話から(働き者のアリと遊んで暮らすキリギリスの話)疑問を投げかける。

アリはいつ遊ぶことができたのだろう?

それが、この本のテーマである。

くんくん

DIE WITH ZEROのtwitterでの口コミを見てみると高評価が多い!

https://twitter.com/KubochanCheese/status/1393131200886181889
https://twitter.com/kaiji96/status/1393348289676734465
人生を豊かにする9つのルール
  1. 「今しかできないこと」に投資する
  2. 一刻も早く経験に金を使う
  3. ゼロで死ぬ
  4. 人生最後の日を意識する
  5. 子供には死ぬ「前」に与える
  6. 年齢に合わせて「金・健康・時間」を最適化する
  7. やりたいことの「賞味期限」を意識する
  8. 45-60歳で資産を取り崩し始める
  9. 大胆にリスクを取る

人生を豊かにする方法を9つのルールに従って解決してくれる。

この記事は5分で読めます。

目次

①「今しかできないこと」に投資する|DIE WITH ZERO

人生で何をしたいのかを真剣に考えよ。

些細なものでも、壮大なものでも良い。
有意義で思い出に残るという観点から、一度きりの人生でなにがしたいかを考えてみよう。

あなたは喜びを先送りしすぎている

死に直面しなければ大切なことに気づけないものだ。
手遅れになる前に、ただただ節約をし、我慢するのを止めるべきだ。

今しかできないことに、惜しみなく金を使え

限られた時間の中で最大限に命を燃やすために『今しかできないこと』にお金を使うべきだ。

金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスだといい、若い頃にはした金を貯めるよりも経験をすることの方に意味があると言い切れる。

人生の充実度を高めるのは、そのときどきに相応しい経験のためにお金を使うことである。

さよなら、蓄えるだけの人生

ひたすら貯めてどうなる?
死ぬまでに使い切れないお金を貯めても無意味だ。

節約人間「アリ型の人間」への警告として、もっと「キリギリス型」の生き方をすることを勧めてくれている。
今、味わえるはずの喜びを先送りして財産を蓄えるよりも、『明確な計画を持ち、同時に今を楽しむことを忘れない』そんな生き方をするために9つのルールがある。

②一刻も早く経験に金を使う|DIE WITH ZERO

一刻も早くとは『今』のことだ。
一緒に経験をしたい誰かのことを思い浮かべ経験することで、共有の思い出が作れる。

人生でいちばん大切なのは思い出作り

若いときの経験は、借金してでも絶対にすべきこと。
ほとんどの場合、後々になって借金の返済が大変になったとしても、得られた人生経験と比べたら安いものだと思えるからだ。

「人生の仕事は思い出づくり」
なぜなら、人生の最後に残るのは思い出だからだ。
思い出を通して人生の出来事を再体験できる。
経験があれば、身体が思うように動かなくなっても、それまでの人生を振り返ることで、喜びや甘酸っぱい思い出に浸ることができる。

思い出の配当は馬鹿にならない

株や不動産で配当をもらい増やそうとするように、経験をすることで、経験は私達に尽きることのない『記憶の配当』を与えてくれる。
経験からはその瞬間の喜びだけでなく、後で思い出せる記憶が得られる。
つまり、同じ金を払うのなら早くに経験した方が、たくさんの配当がもらえるので『得』だと言うことだ。

20代で経験したのなら、30代と比べ長い期間の『記憶の配当』を得られ続ける。
逆に80代で何かを経験しても、もらえる記憶の配当は少なくなる。

老後の備えよりも大切なこと

何のために金を貯めるのかを尋ねると、ほとんどの人は「老後のため」と答える。
もちろん老後への備えは必要だが、老後で価値が高まるのは思い出だ。

③ゼロで死ぬ|DIE WITH ZERO

【ゼロで死ぬ】という考えに心が動かない人は、その心理的な考えがどこから来るのか考えてみよう。

仕事が好きで働き続けたい人は、仕事のスケジュールの外で、有意義に金を使える方法を考えてみよう。

スタバのコーヒーを毎日買っているあなたへ

毎日のコーヒー習慣を見直してみませんか?
朝コーヒーショップに寄り、決して安くないコーヒーを買い、時間と金を失っていませんか?
1杯のラテの値段は小さくても、長い目で見て大きな節約になることは明白です。

「コーヒーが楽しみ」なら反論はしないが、そのラテの一年分の値段で得られる”航空券代”よりも有益だろうか?
『自動運転モード』を止め、金と時間の使い方を考えることは人生の基本である。

ゼロで死ぬは効率の極み

そんな理想を掲げても『人間いつ死ぬかはわからない』
しかし、【ゼロで死ぬ】ことを目指すことはできる。
人間の最長の寿命をまっとうすることを前提に、1年あたりの消費を計算する。
多くの人はそれすら計算せずに、なんとなく必要以上に貯め込んだり、必要な金を貯めていないかのどちらかだ。

仕事が好きだから問題

金を稼ぐために費やした年月は二度と戻ってこない。
莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金を使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に過ごしたことになる。
単に働くことを習慣化させるのではなく、生きているうちに金を使い切ることを目指して欲しい。

老後の貯蓄は使わずに終わる

将来のために貯金をするのがダメなわけではなく、必要以上に貯め込むことや、使うタイミングが遅すぎることが問題なのだ。

アメリカ人の年齢別純資産の中央値を見てみると、なんと70代になっても金を貯めようとしている。
高齢者は医療費を考えて貯蓄をする傾向にある。
だが、支出は医療費を含めても年齢とともに減少する。

【年をとると金を使わなくなる】
リタイア直後は、体力も気力もあり楽しみにしていた経験のために金を使うが、70代になるとやり残した経験も減り、80代以降の衰えとともに積極的に行動しようとしなくなる。

祖母にあげた1万ドルの行方
トレーダーとして金を稼ぎ始めた私は、祖母に1万ドルの小切手をプレゼントした。
だが、それは馬鹿なプレゼントだった。
祖母と同居していた母に尋ねても、祖母が1万ドルを使ったという話はなく、生活の足しにしていたというわけでもない。
クリスマスに祖母からセーターをプレゼントされたが、私の知る限り祖母は、1万ドルで50ドルほどのセーター1枚しか買わなかった。
今考えると、遠方に住む親戚の家に連れて行ってあげるなど、思い出に残るプレゼントにすればよかった。

エイリアンの襲来に備えて貯金するバカは居ない

老後の医療費のために、今から莫大な資産を作ろうとするのはエイリアンの襲来に備えるようなものだ。

人生最後の数日、数ヶ月を生き延びるための高額な終末医療に多額の貯金をするのは現実的ではない。
終末の僅かな時間の為に、今の生活の質を犠牲にしてまで、老後に備えすぎるのは大きな間違いだ。

④人生最後の日を意識する|DIE WITH ZERO

【ゼロで死ぬ】とは、金と時間の問題である。
人生を最大限に豊かにするためには、限られた時間とエネルギーをどう使うかをもっと真剣に考えるべきだ。

寿命を予測したことはあるか?

神様でない限り寿命はわからないので、完全にゼロで死ぬのはそもそも不可能である。

自分がどれくらい生きるかを真面目に考えるのには価値がある。
想像さえしていなければ、適切な判断がしにくくなるからだ。
その結果、慎重派の人は150歳まで生きるかのような過度な貯金をしてしまう。

生命保険会社のHPで寿命計算機を試してみてもよいだろう。

長寿リスクへの正しい備え方

早死するリスクを「死亡リスク」と呼ぶ一方、予想よりも長生きしてしまうリスクは「長寿リスク」と呼ばれる。
長生きするのは良いが、その結果として資産が尽き、生活に困窮してしまうリスクだ。

死亡リスクについては生命保険で対応できるが、長寿リスクについてはどうだろう?
本書では貯蓄よりも長寿年金を勧めているが、若いうちは積立型の生命保険として積み立て、年金として死ぬまで支払われる保険ものもあるので検討してみてもいいかもしれない。

富の最大化から人生の最大化へ

私達の問題は、
『できる限り人生を充実させるためにはどうすればよいか』だ。

金は目的を達成するための手段に過ぎない。
金は人生を楽しむという最も重要な目標の達成に役立つ。
一方で、金を増やすことを最優先してしまうと、その達成は難しくなる。

⑤子供には死ぬ「前」に与える|DIE WITH ZERO

自分が生きている間に、子どもに財産を与えることを考えよう。
何歳の時にどのくらい与えるべきか、配偶者とよく話し合って行動に移そう。

死んでからでは遅すぎる

ゼロで死ぬを目指した場合、子どものことはどうするのか?
答えは明白で、子どもたちに分け与えた残りの『自分の金』を使い切るべきである。

では、いつ与えるのか?
あなたが死ぬ『前』に財産を与えるべきだ。
死後にもらうと嬉しさ半減、価値は激減する。

いつ誰に与えるかを今すぐ考えよう。

金の価値を最大化できる年齢は26-35歳

多くのケースでは相続のタイミングが遅すぎる。
寿命で亡くなる時の子どもの年齢は、すでに高齢になっており、相続人は価値のある使い方ができない。

お金の価値を最大化できるのは26~35歳であり、人生の早い段階でまとまった金を手に入れられれば、それを効率的に使ったり増やしたりできるので最善。

チャリティは待ってくれない

死後の寄付は非効率すぎる。
事前団体が取り組んでいる問題は『今』起きている。
将来ではない。

早い段階で寄付をしたのなら、あなた自身も長い時間『幸福感』を得ることができる。

⑥年齢に合わせて「金・健康・時間」を最適化する|DIE WITH ZERO

体力が衰えるとできない経験もある。
自分の人生を向上させるような健康に投資しよう。
時間がないのなら金で時間を買うという方法もある。

支出と貯蓄のバランスを最適化せよ

収支と貯蓄のバランスは、人生のステージに応じて変化していく。
回避すべきことは『収入の○割を貯金する』ことだ。
20代と50代では収入も異なるので年齢によって貯蓄のルールを変える必要がある。

若く、これから収入の増加が見込める時に、多くの貯蓄をするのは馬鹿げている。

健康は金より重い

健康上の問題は年齢が上がるにつれて大きな制約になり、高齢者では最大の制約になる。

『身体は間違いなく衰える』
いくつになっても、若い頃と同じようなことができるわけではない。
今、やりたいことを引き伸ばすことで、経験できなくなってしまうこともある。

金の価値は加齢とともに低下する

健康な身体があるうちに、金は使ったほうがいい。
金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していく。

経験から価値の引き出しやすい年代に、貯蓄を押さえて金を多めに使う。

金・健康・時間のバランスが人生の満足度を高める

今、金を使うか迷ったら、先送りすることで楽しみが増える場合もあるので、立ち止まって考える。

若い頃に健康に投資した人ほど得をする。
一般的に医療費は歳を取ると高くなるが、若いときから健康に投資しておいたらどうだろうか?
高齢期の医療費を押さえられ、トータル的に人生の充実度は上昇する。

時間は金よりもはるかに希少で有限。
時間を作るために金を払う人は、収入に関係なく人生の満足度を高めることがわかっている。
金に余裕のある人ほど(特に中年期は)このアプローチを採用すべきだ。

⑦やりたいことの「賞味期限」を意識する|DIE WITH ZERO

子どもが成長してしまう前に、一緒にやりたいことを考えてみよう。

死ぬ前に後悔することトップ2

・勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった。

・働き過ぎなかったら良かった。

人は失敗した後悔よりも、やらなかった後悔の方が、より後悔が大きくなる傾向にある。

いずれ失われることに目を向ける効用

人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる。

いつまでも子ども用プールで遊べないように、どんな経験でも、いつか自分にとって人生最後のタイミングがやってくる。
さまざまな経験の中には先延ばしにしても問題のないものもあるが、実際のところ、それほど先延ばしできる経験は少ない。
いくつになっても『子供用プールで遊べる』わけではない。

タイムバケットで後悔しない人生を作る

「自分は残りの人生で何をしたいのか?」
これを大まかな時間的枠組みの中で捉えていく。

現在からスタートして、人生最後の日をゴール地点にする。
5年か10年で区切り、その中にやりたいことを入れていきながら「どのような人生を送りたいのか」を想像すると、物事にはそれを行うのに相応しい時期がみえてくるはずだ。

⑧45-60歳で資産を取り崩し始める|DIE WITH ZERO

健康状態から判断して、体力の衰えによる楽しみが減り始める前に、資産を切り崩すタイミングを考えよう。

資産を減らすタイミングを決めよう

私たちは人生のある段階で、まだ経験から多くの楽しみを引き出せる力があるうちに、純資産を取り崩していくべきだ。

経験を楽しむには、お金だけでなく時間と健康も必要だ。
必要以上に働き続けると、貴重なものを失ってしまう。資産のピークは額ではなく時期で決めよう。

人生を最適化するように金を使う場合、資産を減らすポイントは45-60歳から取り崩し始めるべきだ。
これまで推奨されてきたものよりも、遥かに早く感じるはずだ。

老後に必要な金を確認する魔法の方程式

『一年間の生活費』×『残りの人生』ではない。
実際に資産は寝かして置くわけではなく、投資することでもっと少ない金額で済む。

【死ぬまでに必要な金】=『一年間の生活費』×『残りの人生』×0.7
これが死ぬまでに必要な”最低限”の金だ。

老後を待たずに金を使い始めよう

あなたが考えているより老後に金はかからない。
なぜなら高齢になると、健康の不安や気力の低下、やりたいことをやりきった等の理由があるからだ。
老後に向けて過度な貯蓄をするのではなく、早い段階で使うべきだ。

⑨大胆にリスクを取る|DIE WITH ZERO

あなたを行動から妨げている「恐れ」に目を向けよう。
それは合理的なものだろうか?
不条理な恐れを、夢や目標の障害にしないようにしよう。

リスクをとらないリスク

デメリットが小さく、メリットが大きい場合は行動しないほうがリスクになる。

特に、若く失うものが少ない人は突き進むかない。

夢に挑戦すべきか迷ったら

年齢の壁はゼロではない。
歳をとると、挑戦することで失うものは増え、成功しても得られるものは少なくなる。
リスクは簡単に取れる時期に生かし切る!

今、リスクを取れないのなら、いつ取れるのか?
本当にやりたいことを探したいのならリスクを取るときがあってもいい。
いつだって”今”が人生で一番若い瞬間なのだから。

リスクを恐れるあなたへ

1.リスクを取るのは人生の早い段階のほうがいい。
2.リスクを取らないリスクを過小評価しない。
3.『リスクの大きさ』と『不安』は区別する。

私たちが一番恐れるべきは『80歳で潤沢な資金があるか』ではなく、人生の時間を無駄にしてしまうことなのだ。

まとめ|DIE WITH ZEROかんたん要約

最期

何も考えずに老後のためだけに働き続け、金を貯め、使いきれずに人生を終える。
そんな、挑戦のない人生を見直し、最大限に充実した価値のある人生に!

おさらい
  • 今しかできないことにお金を使う。
  • 人生で一番大切なのは『思い出づくり』
  • お金の価値は年齢とともに低下する。
  • 寿命を予測するし、45-60歳で資産を切り崩す。
  • 健康が最大の資産。健康に投資する。
  • 人生最大の後悔は「自分に忠実に生きられなかった」
die with zero要約

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