アラフォーになるまで大きく身体を壊すこともなく私が病気で入院することになった。
病名は聞いたこともない【LEGH・子宮悪性腺腫】と言う珍しい症状だった。
入院することが決まり、不安な事も多く、ネットで病気の事をググってみたがよくわからない…。
私と同じ診断をされた人の為にもなると思い、心と身体が落ち着いてきたので、ここに経緯を記そうと思う。
子宮全摘手術後|LEGH・子宮悪性腺腫
手術翌日
昨日、お腹がすいたといったからなのか朝から食事がでてきた。
おかゆを少しとヨーグルトを食べた。
すこしでも食べれて嬉しい
フットマッサージをはずしてもらった時の解放感。足が軽くなり、動けることの有難さよ!(^^)!
今日から歩く予定なので、頑張ろう思っていたのだが、血圧を計測してもらった結果、上が70をきっていたので、「このまま歩いたら倒れるので、今日は歩くのはやめましょう」と看護師さんに言われた。
歩くことができないのでフットマッサージをつけるか聞かれたのだが、暑くなるので、お断りをした。そのかわり、足首のストレッチ方法を教えてもらい、ベットの上でストレットをして過ごした。
ベットの上に座ろうとしたときの衝撃!
自分の力で起き上がることができない!
痛みで起き上がれないのではなく、腹筋に力をいれることができず起きれない。
介護用ベットなのでボタンを押し、アシストしてもらい起き上がる。
ただ自分の力では座ることができないので、起き上がらせたベットにもたれかかる状態…
この状態で今日立ち上がり、歩こうとしていたのか!!!
歩くことにより癒着を防ぎ、回復を早くすることは理解できるが、本当に歩けるかはいまいち不安だ。
今日はベットの上でストレッチを頑張り、明日は立ちあがり、歩けるようにしよう。
明日こそは、歩くぞ!!!
術後2日目
私がお腹すいたお腹すいたといっていたからなのか・・・
2日目からおかゆではなく白米になった!!!
衝撃・・・。
段階を踏んでの白米予定たっだのに・・・。
でも、食べれることは素晴らしい。
完食はできなかったけど、少し白米を食べれた。
そして、お見舞いにきてくれる旦那さんにプリンのリクエストをした。
なんだろうか・・・。
普段食べているコンビニのプリンなのに、ベットの上で食べたプリンは、今まで食べたプリンの中で一番美味しかった。
ここ数年で一番いい笑顔やわ
血圧も低いながらも看護師さんから大丈夫と言ってもらえ、2日目から歩行を始めた。
一人では立つのもきびしいので、点滴棒につかまり歩行の練習する。
病室を行ったり来たりの歩行練習だが、自分の足で立ちあがれたことに感動したが、少し歩くのが精一杯なので、練習後はベットに横たわり休憩する。
当然ながら休憩時間のほうが長いのだが・・・。
重傷者用の部屋にいたのだが、次手術を受ける人の為にこの部屋を空けなければならない。
個室を希望していたが、個室は順番待ちの為空きがなければ入ることができない。
日々、入退院を繰り返しているのだから、空きがないならばしょうがない。
個室が空いていないといわれていたので、大部屋に移動して個室が空いたタイミングでの変更という話だったのだが、これまたいいタイミングで個室が空いたので、昼過ぎに個室に移動した。
ここ数ヶ月いいことがなかった私は、ちょっとしたラッキーにテンションが上がった。
ソファーがあって、TVがフリーで見れて、そして静か!!!
なにより有難かったのはトイレ付だということ!
立ち上がるのにも時間がかかり、歩くのも遅い状態で、外のトイレに行くのは困難・・・。
室内にトイレがあるのは、「いつでもいけるー、夜でも気兼ねしない」
それだけで安心感がある。
ただ、この時の状態は、尿管に管がはいっているので、トイレに行く必要はないのだが・・・。
術後3日目
2日目同様、歩行練習。
前日よりも歩行時間を増やしての練習。食べて歩いて休憩しての繰り返し。
それが大事なんですよ!との看護師さんの言葉を信じ、ひたすら歩く(笑)
そしたら、お腹がへるので、旦那さんにプリンを差し入れてもらい、看護師さんに隠れてこっそり食べる。
高いプリンはやっぱり旨い!
歩行も大事だが、排便も大事!!!
だけど、腹筋に力が入らないからなのか、なかなかもよおしてこない。
そのことを看護師さんに伝えると、ゆるい下剤を処方してくれた。
ゆるい薬なので、朝に飲むと翌日の朝にお通じがくるとのこと。
薬の力でお通じがくることを誘発してくれるとのことだった。
だが、もともとお通じがいい体質なので、ゆるい薬と言われていたが、4・5時間するとお腹がぐるぐる・・・。
そこから3回ほどトイレに飛びこんだ。
そのことを看護師さんに伝えると、早すぎですと笑われた(^o^)
薬をのんでもお通じがこない人もいるので、出てよかったですねとお言葉をいただいた。
腸が動いていることも確認できたので、一安心。
次は、排尿を一人でできることの確認だな。
大はトイレで小は管だから変な感じ
術後4日目
管をぬいてもらい、一人で排尿ができるかの確認する予定だったが、血尿がとまらず、管を抜くことを断念。
子宮の近くに尿管をミスで切ってしまうと大変との説明をうけたので、手術の時に尿管に管をいれてもらった。
そのときの影響で尿管に切り傷のようなものができ血尿がでるとのこと。
明日は抜けたらいいなと思い、処方された止血剤を飲む。
その日の夕方、背骨にいれていた痛み止めの薬がきれた。
なぜそのことに気づいたかというと、じわじわと痛みが増してきたからだ。
痛み止めの薬をもらい、すぐさま飲む。
薬をのんだのに、なんか効きが悪い(?)と思うほど痛み。
看護師さんを呼び、痛みがおさまらないことを伝えると、1回目に飲んだ薬と違う成分の痛み止めを処方できるのが3時間後だという。
例えば1回目の薬を20時に飲んだとすると、違う成分の痛み止めを飲めるのが23時とのことだ。
その次に飲めるのが2時になり1回目にのんだ薬が飲める。
ロキソニン→カロナール→ロキソニンの繰り返しで痛み止めを飲み続ける。
背骨からいれていた痛み止めは私の中では最強。
入れるか入れないかの選択肢、いれるほうを選んで正解だった。
痛みに耐え続けた夜だった。
術後5日目
管をぬいてもらい、一人で排尿ができるかの確認。
尿意がなくてもトイレにいってくださいと言われていたが、ありがたいことに管を抜いてから尿意がすぐにきた。
一人ででき看護師さんに報告。
そこから導尿という検査を行い、膀胱に尿がどれくらい残っているかの確認してもらう。
結果は、「この量なら残尿の範囲内」とのことだったでクリア。
排尿・排便、どちらも正常に機能していたので、練習期間短縮で完了できた。
ほっと一安心したので、それからまた歩行練習!!!
あとは歩いて歩いての繰り返しで、体力回復と筋力回復をさせることに努める。
開腹した傷は痛々しくて、自分でみるのも目をそらす始末。
傷にテープを貼っているのだが、テープ貼替の時に傷を見てしまった。
皮膚がくっついていない為、テープをはがす時に皮膚がテープにくっついてきて、傷がぱくっと開いたところが見え、また目をそらした。
テープをはがすのが恐怖だわ・・・。
傷がくっつくまではテープを貼っていたほうがいいと言われた。
理由は、左右に皮膚が引っ張られるのを防ぐ為。
左右に引っ張られると傷がケロイド状になってしまうからだ。
それを防ぐ為にテープで固定してあげるのだ。
人によって固定期間は異なるが、だいたい半年くらいはしていたほうがいいと言われた。
早速、病院の売店で傷あとケアテープ(アトファイン1500円程)を購入した。
術後6日目
身体についていた管がすべて取り除かれ、身軽になったので、今日もまた病棟を歩きまっくた。
痛みは続くけど、痛み止めを飲めば痛みは和らぐので歩ける。
本来あるべき場所にある部位がないせいか、バランスが悪い気がする(笑)また、腹筋がなくなったせいかぽっこりお腹が気になる・・・
これは傷がなおってから腹筋をせねば!!!
食べて、歩いて、数値も安定しているからか、先生からまさかの発言!
「明日、退院しますか?」
「いいんですか!?」
と問い返す私。
迎えがこれるのならいいですよといわれたので、早速、旦那さんに報告すると、迎えるにいけるとの返答だったので、急遽退院が決まった!!!
予定してたよりも3日間もまきで退院できた!!
術後7日目(退院日)
最後の朝ごはんを完食して、退院の準備。荷物をまとめ、お迎えを待つ。
旦那さんが迎えにきてくれて、看護師さんからの退院についての説明&支払い金額のアナウンス。
入院費用・手術代・点滴代・薬代etc・・・。
いったいいくらかかるのだろう・・・。
はじめての入院・手術なので金額の想像がつかない私(^_^;)
看護師さんから告げられた金額に、思わず私は「えっ!!! ???」
心のなかで「そんなに安いんだ」と思った。
それもそのはず、旦那さんが手術が決まった時に、【限度額適用認定証】を申請してくれていたのだ。
【限度額適用認定証】と【高額療養費制度】は似て非なるものだ。
【限度額適用認定証】は、あらかじめ協会けんぽに申請し交付を受け、会計時に窓口に提示することで、医療機関ごとにひと月の支払額が自己負担限度額までとなる。【高額療養費制度】は、医療機関より請求された医療費の全額を支払ったうえで申請することにより、自己負担限度額を超えた金額が払い戻しされる。【高額療養費制度】は一時的にせよ多額の費用を立て替えることになり、経済的に大きな負担となるので、【限度額適用認定証】を利用したほうがいいと思う。限度額適用認定証の交付は1週間程度で、手続きも煩わしくなく簡単にできる。
旦那さん、ナイスです。あなたのいい仕事のおかげで、自己負担額が少なくすみました。
こんな制度があるなんて、入院しないとわからなかったわ。
ねるのどたばた入院記2.5 お金の話は【3ページ目】で詳しく解説してます。
看護師さんたちにお礼をして、11時頃に病院をあとにした。
今度、病院を訪れる時は、病理検査結果を聞く時だが、ひとまず退院ができ、我が家に帰れることを嬉しく思う。
結果は、考えないことにしよう…。
これから、自宅療養で体力と気力を取り戻そう!
動ける生活範囲は狭いけど、自由に動ける環境が楽しい。
その後の検査結果も問題は見つからず、術後1ヵ月で事務仕事にも復帰できたし、その直前には2日間の野外フェスにまで参加できるまで回復できた。
やはり健康が一番大事だということを実感した時間だった。
術後半年後
半年たった今は、元気に暮らしているが、病気になる前の生活に完全に戻れたかというとそうではない。
やはりまだ制限がかかることもあるので、退院半年たった今、出来ること・出来ないこと・やれること・やれないことについて、書き記していきたいと思う。
退院してからリハビリをかねて歩くことを意識した。
1日1キロ歩こう!
その次は3キロと距離を延ばしていき、目標をクリアしたら、また目標を設定しクリアしていく。
無理のない目標なので、階段の上り下り、速足で歩くなど簡単なことの繰り返し。
半年経ったいまでは歩くこと・速足で歩くこと・階段の上り下りは楽々こなせるが、ジョギングはまだ無理だ。
軽く走ることはできるが、ジョギングとなると数キロは走り続けることになる。
そうするとどうにもお腹が気持ち悪くなる。
痛いというか違和感があるというかなんとも形容しがたい感覚になってしまう。
臓器1個分なくなっているので、内臓のおさまりがまだ不十分なのかもしれない。
それと同様な症状を感じるもう一つの運動は、トランポリンだ。
体幹を鍛える為、日常的にトランポリンをしていたのだが、上下に飛ぶ動作のトランポリンも違和感を感じる。
この動作もやはり内臓のおさまりが悪い為、違和感を感じるのだろうか・・・なので、ジョギング・トランポリンは休憩中!
どのタイミングから始めればよいか自分でもよくわからないが、一つの目安として鈍痛がくる頻度の間隔が延びてきてからはじめようと思う。
開腹手術をした影響かどうかは定かではないが、下っ腹がぽっこりしている。
(以前は頑張って体型を維持できてました!!)
開腹手術の時にお腹を開けているので、腹筋が断裂され今まで腹筋で抑えていた胃が飛び出てぽっこりお腹になっているのだと思う。
腹筋を本格的にやり始めたのも最近のことで、お腹に力をいれようといしてうまく出来ない。
少しの回数を繰り返しすることで、最近は回数を増やし力をいれても問題ないくらいはできるようになった。
しかしやはり一度失った腹筋を取り戻すのには時間がかかりそうだ。
腹筋を鍛えるのと同時にバランスよく筋肉をつける為に背筋もしようと思い、腹筋と背筋を交互に行っているのだが、どちらかというと背筋のほうがキツイ。
個人的意見だが、背筋のほうに違和感と痛みがともなう。
腹筋はお腹を緩めて行う運動なので、それほど痛みは感じないけど、背筋は傷が引っ張られそれと合わせて内臓もひっぱられるので、腹筋よりよ痛みがあるように感じる。
なので腹筋はがんばって回数を増やして行っているが、背筋は申し訳程度にするくらいで行っている。
腹筋を取り戻すまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。
無理するのは良くないと思うよ
最後に|LEGH・子宮悪性腺腫
子宮全摘をし生理はなくなったが、卵巣を残しているため排卵はおこる。
生理がないのでいつはじまったかは正確にはわからないが、把握している生理周期でだいたいの日にちを計算している。
ただ「体調がよくないなぁ」「気持ちわるいなぁ」「頭いたいなぁ」と感じるときに、予定表を確認すると排卵日・生理日の前後の日にちなので、周期はあまり変化していないように思う。
体調はよくないときは無理せずのんびり過ごすようにしている。
そのほかに体調がよくないなと感じるときは、雨が降っている時だ。
雨の日は傷がうずくように思う。
昔からよく言われているように「天気が良くないときは古傷が痛む」のように、本当に傷が痛いのだ。
気圧の変化でおこるのかもしれないが、この疼きは当分の間うまく付き合っていかないといけないような気がする。
ただ、病名が判明するまでは体調がよろしくない(食欲不振・頭痛・だるさ・吐き気・肩こりなど)時期が続いていたので、その時の体調不良に比べればだいぶ楽になった(笑)
術前の食欲不振がなくなったためか、食欲が止まらない!!!
食べれなかった期間の食事を取り返す為なのか、すっごく食べてしまう…
そして体重もどんどんUPしていくので、本当に運動をしなければ人生初の大台に乗ってしまう。
今自分にできる運動をうまく取りいれ、食う寝る遊ぶを体現していきつつ、生活を楽しみたいと思う。
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